2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ドラゴンの瞳6

「書物を読むことでその作家の性格を読み取ることができる」と学生時代の頃に国語の先生から聞かされていた。確かに自分も幾つかの本を読んでそんな風にも思えた。しかし建築の場合はどのように「建築作品を読む」のだろうか。 たとえば作家が直接計画した作…

ドラゴンの瞳5

建築家が作品をつくる場合は、「建築を計画する」という最大の責務があり誠実な人柄でなければ厳格な教会建築計画は難しい。ましてや建築特性から寄付に頼る事もあり、計画者の献身性がなければ計画は進まないという事も理解できる。ガウディのようにサグラ…

ドラゴンの瞳4

ここでまたガウディの手記を覗く。するとはじめのページに「実家」について触れている。つまり一般的な家というのは、「素材や装飾は、縮小され、節約されて家族の落ち着いた部屋に利用される」、続いて「懐かしい家族、歴史的功績、民話、詩、劇、母なる大…

ガウディの瞳3

集落や都市にはサプリメントとしての科学がある。その昔、スペインではイベロ人という先住民族がいた。ところがフェニキア人やセルタ人が住着き新たな文化を定着させ鉄細工が生まれる。これによって道具がつくられ、農工具や武器まで作られるようになった。…

ドラゴンの瞳2

研究生活の中で自分の生活基盤は考えられるのか? というとこれも恥ずかしい限りである。自分の生活基盤は独学の研究でありそこから派生する生活の糧となる収入に、今まで試行錯誤の七転八倒であった。そんな夢を追うことで生活媒体ができるのか? というと、…

ドラゴンの瞳1

今から40年前、私はこの街にガウディの残した作品があるということではじめて現地の作品を見学した。それからというもの自分の人生はくるいはじめた。むしろはじめから狂っていたという方が正解かもしれない。人によってはガウディのとりこになったという…

親愛なるバセゴダ博士 今年の7月30日、享年83歳にて亡くなる。 この9月12日19時、バルセロナ大聖堂で追悼のミサが行われる。 彼はグエル別邸にて王立ガウディ研究室を管理していたカタルニア工科大学バルセロナ建築学部の教授でもあった。 懐かし…

バルセロナ晴れ

時差ぼけのためにいつもの散歩にでかけることができなかった。