ドラゴンの瞳2

研究生活の中で自分の生活基盤は考えられるのか?
というとこれも恥ずかしい限りである。自分の生活基盤は独学の研究でありそこから派生する生活の糧となる収入に、今まで試行錯誤の七転八倒であった。

そんな夢を追うことで生活媒体ができるのか?
というと、まさにその通り。自分が誠実であれば周りが手を差しのべてくれるのも事実である。私の場合は翻訳、デザイン、建築計画と少しずつこなせるようになってきたが、それを仕事にする努力も必要である。さらに人とのコンタクトから次第に仕事も派生しはじめる。

スペインは、ヨーロッパの中でもアフリカにもっとも近い国であるというのは遠い昔から変わっていない。だからといって砂漠とジャングルというイメージを持たれては困る。アフリカのサハラ砂漠もその昔は緑が豊富で動植物達も多かった場所、しかも人類の発祥は、ここらという学者さんもいるくらいである。
砂漠は「温暖化の傷跡」とすればこれも地球の老化であり生態系の運命をたどっていることにもなる。地球が誕生して45億年とも49億年とも言われるが「生命体の存在」は、一瞬の中のまた一瞬にしかすぎないと思うと溜め息がでる。 
ここで視点を変えて昆虫を観察する。例えばアリの動きは6本足で忙しそうに食べ物を探して歩くが、実際には走って移動している。しかも自分の体より大きな餌を見つけたとき、それを巣に運んだりする。恐ろしいパワーで引きずりながら走るような状況となる。
また自分の背丈より数十倍もの高さから落ちても死なずに動きだす。それと比較すれとヒトは2階から落ちるだけでも間違いなく怪我をする弱い動物である。もともと肉体的に弱い人間達はその代わりの防衛策を考えてきた。