グエル別邸の窓


グエル別邸の双子窓、私は1980年にフィンカ・グエル(グエル別邸)に本部をおいていた王立ガウディ研究室へは毎日に様に通い続けていた。その中でバセゴダ教授は、オリベッティーのタイプライターに向って両手の人差し指だけて毎日のようにテキストを作成していた様子を今でも想い出す。1995年くらいから彼のタイプライターもパソコンに替わる。
私も1992年にカタルニア工科大学バルセロナ建築学部でバセゴダ教授をディレクターとして博士論文を発表する事ができた。その頃の論文は全てワープロで作成していた時代で毎日胃がチクチクするほど論文作成では苦労させられた。
あれからすでに22年は過ぎた。時の流れは実に早い。
バセゴダ教授も2012年に亡くなり王立ガウディ研究室は、バルセロナ建築学部の図書室脇に移動し単なるガウディ研究室にかわった。現在の管理者サンマルティ氏によるガウディ研究の論文は見た事も聞いた事もない。私の勉強不足かもしれない。